Newspicks(経済情報に特化したソーシャルなメディア)の活用
ノマド型ナレッジワーカーにとっての利点でもあり弱点であることは、人との接点が圧倒的に少ないことです。エレベータで「最近、どう?」、みたいな会話から軽い情報交換に発展するなどの機会は滅多にない。
といって、「浦島太郎状態」にある訳ではないが、情報が偏らないように、また、情報に対して人々がどういった反応を示していかなど、情報感度が鈍らないように、自分なりに様々な努力をしている。
このひとつ「解」が「NewsPicks」の活用です。すごく便利なスマホアプリです。これだけの情報を、雑誌、新聞などの紙媒体でカバンには入れたらと想像しただけでその効用は理解できるが、ニュースへの様々な反応(自分のコメントに対するものも含めて)を見れることによる効用は、ある程度の期間、実際にやってみないとわからないかもしれないが、体験してみるナカナカなものです。
http://newspicks.com/
“もっと自由な経済紙を”NewsPicks(ニューズピックス)は、経済情報に特化したソーシャルニュースメディアです。 経済ニュースを探すのも、じっくり読むのも、意見をシェアするのもぜんぶワンタッチでできます。
>
鉛バッテリーの再生技術
学歴・大学ブランド論争雑感
http://www.cnbc.com/id/45243912
http://www.20u.org/
学歴論争が始まるといつも思い出すのが、この番組だ。詳しいことはわからないが、20歳以下の若者に大学を中退させ、起業に専念させる『奨学金のプロジェクト』に関するドキュメンタリーだった。
PAYPALの創業者で、FACEBOOKの最初の出資者である伝説のエンジェル ピーター・シエルが元締め。
http://www.angelgeek.net/2011/01/peter-thiel.html
アメリカの企業はマイクロソフト、アップルに始まり、大学中退者が起業家となっているため、そもそも大学は起業には役立たないのではという発想から始まっており、賛否両論らしいが説得力はある。こういうことを真面目にやるところがアメリカの凄味だと思う。
ところでピーター・シエルの略歴を読むと、大学は近代哲学、リバタリアン派らしい。ジョージソロスと同系統だな。
『ロシアショック』を読み返す
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/11
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (28件) を見る
ロシアが急に騒がしくなっているが、既存メディアからの情報は相変わらず硬直的だ。リスクオン⇔リスクオフの平面的な思考に囚われすぎているのだ。
2012年夏にロシア(モスクワ)に行った。中国頼りは限界と感じたことが動機で、出発が決まってから、その5年前の2008年に出版されれた本書を読みとても勉強になった。その後、中国経済や日中関係はますますおかしくなった一方で、今だに「ロシアがEUに入る日」は来ていない。だが、ロシアは本音ではEUに入りたがっているなどの内実を知ると、逆方向、つまり、第3次戦争などの方向に向かうなどはとても考えにくい。中東や中国のほうが、よっぽどやっかいなのだ。
『日本人よ、今こそロシアとの新しい関係を構築せよ!』というメッセージは今こそ大切だ。ビジネスパーソンは中国の安い飲み屋通いから脱却しなくてはいけない。
解りやすいメディア論
- 作者: 田端信太郎
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2012/11/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 9人 クリック: 139回
- この商品を含むブログ (23件) を見る
大組織に所属しなくなってから『メディア』について考えることが多くなったが、本書には”あるある”、”そうそう”という感じる部分が多かった。
メディアについての考え方は見かけや所属とは異なると感じることが多い。保守的な印象が強い重電大手の広報部門には意外にもメディアリテラシーが高い人がいた一方で、先進的だと思っていた金融関連の人が既成メディア以外を認めようとしない傾向があったり(そういう人には幻滅するが)する。
いずれせよ、『源氏物語からニコ動までコンテンツを分類する3次元マトリクス』を理解して『変幻自在に』頑張ろうと本書を読んで思った。
研究所の研究
とある会社のR&D説明会に参加。そこでのアナリストの質問は、どうやって儲けるのという類の質問ばかり。マネタイズはもちろん大切ですが、その議論は、この場ははなく、マーケティングや事業部などほかでやってと感じました。経営戦略との整合性やリソース配分の見極めに加え、やはり、イノベーションを起こす仕組みをどうやって作っているかを探ることが重要ではないかと。
そう考えるきっかけを作ってくれたのが本書「世界の技術を支配するベル研究所の興亡」です。100年前からのベル研の歴史をたどると、ベンチャーキャピタルと組んでイノベーションを起こすシリコンバレーモデル(これはこれで格好いいのですが)だけが全てではないことが理解できます。グーグルもここからヒントを得ていると推察されます。
- 作者: ジョン・ガートナー,土方奈美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/06/28
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る
儲かる農業
農業に関しては全く門外漢ですが、農業分野に力を入れると宣言しているIT系企業が最近やたらと多いため気になっていたテーマです。本書「儲かる農業」は、私のような農業素人にも、刺激的な一冊でした。
この本には、脱サラし、義理の父から受け継いだ産地業者を、農業生産から農産物の直販までを行う垂直統合型農業生産法人に育て上げた著者の体験が綴られており、日本の農業問題(後継者・経営者不足、大規模化の遅れ、マーケティング力の欠如など)の実態やそれに対する解決策が示されています。
10年単位で考えれば、高齢者農家は、確実に減少に向かうため、農水省もJAも、これまでの政策を改め、若い経営感覚を持った農業生産法人を支援する方向に向かうことは不可避であり、そこから農業ITの方向性が見えてきそうです。日本の農業生産高は減少傾向にあるとはいえ、8兆円強(日本の半導体市場の約2倍)、加工などの6次産業分野まで含めれば90兆円もある巨大な産業です。頭を柔らかくして向き合うべきテーマだと感じました。
- 作者: 嶋崎秀樹
- 出版社/メーカー: 竹書房
- 発売日: 2012/10
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る