『ロシアショック』を読み返す
- 作者: 大前研一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/11
- メディア: 単行本
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ロシアが急に騒がしくなっているが、既存メディアからの情報は相変わらず硬直的だ。リスクオン⇔リスクオフの平面的な思考に囚われすぎているのだ。
2012年夏にロシア(モスクワ)に行った。中国頼りは限界と感じたことが動機で、出発が決まってから、その5年前の2008年に出版されれた本書を読みとても勉強になった。その後、中国経済や日中関係はますますおかしくなった一方で、今だに「ロシアがEUに入る日」は来ていない。だが、ロシアは本音ではEUに入りたがっているなどの内実を知ると、逆方向、つまり、第3次戦争などの方向に向かうなどはとても考えにくい。中東や中国のほうが、よっぽどやっかいなのだ。
『日本人よ、今こそロシアとの新しい関係を構築せよ!』というメッセージは今こそ大切だ。ビジネスパーソンは中国の安い飲み屋通いから脱却しなくてはいけない。