和泉経済研究所

独立系証券アナリストという仕事

私の身近なメイカーズ

ご無沙汰いたしました。

本日はスイスに住む甥のマサトくんの新ビジネスについてお話します。彼はスイスの大学を卒業後、1年間東京大学の大学院に留学後、欧州の重電メーカーであるアルストムに就職しました。その後、2年間で退職し、今は3Dプリンタを使った新ビジネスを立ち上げ中です。http://www.masatoalemayehu.com/about-us.html

ガスタービンを製造する企業に就職した相場観のよさに感心しましたが、さらに3Dプリンタ一台で起業したことにも驚いたとともに応援したくなりました。

設備投資は、中国製の3DプリンタとSolidwork(http://www.solidworks.co.jp/)の3DCADだけとのこと。まさに、クリスアンダーソンが描く「Makers」、そのものです。 

フェイスブックやその他の注目度の高いデジタル企業が大学で生まれたことで、そこそこに通用するソフトウエアのアイデアさえあれば、Webではだれでも会社を立ち上げて成功できるといわれるようになった・・・・しかし、製造業はこれまでずっと別物だと思われていた・・・・だが、この数年で驚くべきことが起きた。リアルなもの作りのプロセスが、デジタルな創作のプロセスに似てきたのだ。有能な少数の人々がインターネット接続とアイデアだけで世界を変えるというイメージは、製造業にも当てはまるようになってきた”
  (「Makers 21世紀革命が始まる」、クリスアンダーソン、NHK出版)。

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

ちなみにマサトくんは、まだ、この本を読んでいないとのこと。しかし、このトレンドに感ずるものがどこかにあったのでしょう。なにを創るのか、今度、ジックリ聞いてみたいと思います。