和泉経済研究所

独立系証券アナリストという仕事

再生巨流 アスクル? カカクコム? コスモスベリー?

再生巨流 (新潮文庫)

再生巨流 (新潮文庫)

新規事業の立ち上げ物語。出版されたの、9年前の平成17年とのことだが、よくその当時からここまで描けたなと何回も感じた。

運送会社の「やり手営業マン」の主人公は、仕事ができすぎる故に新規事業開発部という、聞こえはよいがリストラ予備軍の部署に左遷させられる。そこで年間4億円の新規ビジネスを立ち上げるための奮闘記。アスクルとカカクコムとヤマダ電機の子会社で零細家電小売りをネットワーク化したコスモスベリーを集大成したようなビジネスモデルを立ち上げるまでのお話。

読みどころは、京都の「社主」に捨て身で談判に行くところか。